本同棲の前にマンスリーマンションで試し住みってどうなの?

今回は以前書いた記事「マンスリーマンションはカップルで同棲できる?料金や注意点は?」の第2弾です。

どうして本格的な同棲の前にお試し同棲がおすすめなのか、といったメンタル的なところから、不動産会社的な目線で、2人で同居するお部屋を探す時の注意点をお話させていただきます。

週末同棲から始める新しい関係~マンスリーマンションで「試し住み」という選択

「いつか一緒に住みたいね」

恋人との間でそんな会話が出ても、なかなか具体的な一歩を踏み出せないカップルは多いのではないでしょうか。

普通の賃貸物件を借りる場合、契約の手続きは煩雑だし、初期費用も決して安くありません。もし、実際に住んでみて「やっぱり違ったかも…」なんてことになったら、その時は引き返すこともできず、ズルズルと関係が続くだけで良好な関係を構築していくという前向きな姿勢にお互いになれるかもわからないし、不安ですよね。

そんな二人にこそおすすめしたいのが、マンスリーマンションを活用した「試し住み」という新しい選択肢です。

なぜマンスリーマンションが「試し住み」に最適なのか?

一般的な賃貸マンションでは、多くの場合、入居人数が制限されており、特に単身者向けの物件で2人入居は契約違反となる可能性があります。

複数名入居可の物件でも同棲のカップルはなかなか審査が厳しくなる傾向にあります。一般的な賃貸の現場では、恋人との同棲は「婚約者」として入居審査に出すことが多いですが、それでも敬遠されがちと感じます。

オーナーからすると痴話ゲンカなどのトラブルも避けたいですし、どちらかが出て行って家賃の回収不能などは避けたいと考えるので、当然といえば当然です。また無断で同居人を増やすことは、契約解除の理由にもなりかねません。

しかし、マンスリーマンションは家具家電付きで短期契約が可能という特性上、二人入居が可能な物件が多いのが特徴です。初期費用を抑えられる上に、ライフスタイルに合わせて柔軟に住む期間を選べるため、「ちょっとだけ一緒に暮らしてみる」というニーズにぴったりの選択肢なのです。

男女間の「試し住み」で得られる5つのメリット

実際にマンスリーマンションで男女間の「試し住み」を経験したカップルからは、「やってよかった!」という声が多く聞かれます。一体どんなメリットがあるのでしょうか?

お互いの生活習慣を深く理解できる

一緒に暮らすまでは見えなかった、朝起きる時間、食事のタイミング、部屋の整理整頓の仕方など、日常の細かな習慣を共有することで、お互いの価値観やペースをより深く理解できます。

「こんな時間に起きるんだ」「意外と几帳面なんだ」といった発見は、今後の関係性を築く上で重要な要素となるでしょう。

家事分担のリアルを体験できる

どちらが料理が得意か、掃除はどのくらいの頻度でするかなど、具体的な家事の分担について話し合い、実践することで、協力体制を築く第一歩になります。

ちょっとした気遣いでやってくれていたことで、デート中なら「気が利くな」と思えたようなことでも、いざ同居してみると過重に感じてストレスになってしまうこともありますし、家事の中には一緒に生活してみて初めて経験することもあります。

一人暮らしの時は当然自分がやらなければならなかったことを、同居後は2人でやることになるので、どちらか一方に負担が偏っていると感じれば、早めに改善策を講じることができるでしょう。

「やりたい」「やりたくない」「やってもらいたい」「やらせたくない」という二人の性格と関係性を知り、深めることができます。

二人の時間を濃密に過ごせる

デート中の時間だけでなく、朝起きてから寝るまでの時間を共有することで、より自然体でいられるようになります。

何気ない会話や一緒に過ごすリラックスした時間は、二人の絆をより一層深めてくれるはずです。その自然体が許容できるのか、できないのか?を時間をしっかりかけて見極めることができます。

将来設計について具体的に話し合える

実際に一緒に生活することで、将来的に本格的な同棲や結婚を考えた際に、より具体的なイメージを持つことができます。

「もし二人で暮らすなら、こんな部屋がいいね」「休日はどこに出かけようか」といった会話は、二人の未来を共有する上で貴重な時間となるでしょう。

「一緒に住む」ことのリアルな生活感を肌で感じられる

理想の共同生活だけでなく、時には意見が衝突したり、生活音など気になる部分が出てくることもあるかもしれません。

しかし、そうした生活の中の姿を事前に体験しておくことで、本格的な同棲を始めた際のギャップを減らし、よりスムーズな共同生活を送るための準備ができるでしょう。

2人で同居するマンスリーマンションのお部屋探しの注意点

  • 【設備】電気温水器タイプは絶対に避ける。
  • 【間取り】ワンルームより1K、1DK。少しでも広い部屋を。

設備

給湯設備はガス一択です。

電気温水器は電気料金が安い夜の時間帯にお湯をわかし、貯湯タンクに貯めて、そのまま使うと熱湯なので水と混ぜながら使います。単身用マンションを二人で利用する場合、限りあるタンクのお湯を使い切ってしまえば、次の通電時間にならないと沸かない、もしくは強制的にONにしないと沸きません。

ガス給湯はすぐにお湯になって使えますが、電気温水器は貯湯タンクが使える温度になるには時間がかかります。真冬で利用中にお湯が切れると地獄です。すぐにお湯が使えるガス給湯器をお勧めします。

間取り

広いほうがいい(そりゃそうでしょww)。

マンスリーズに掲載されている物件の多くは単身者向けの賃貸物件です。基本的に1名での入居が想定されているのですが、利用者人数の定員は3名、4名でもOKという物件もあります。

賃貸物件のシングルタイプだと、2人分の衣類などの収納スペースにも余裕がないのですが、お試し同棲の場合は身の回りの普段使いの物も持ち込んで体験してみてください。せっかくの試し住みを少しでも快適に過ごせるように、広さは必要です。空間の窮屈さはストレスに直結します。

迷っているなら、まずは「試し住み」から

一緒に住んでみないとわからないこと、たくさんありますよね?頭の中で思い描いている理想の共同生活と、実際に生活を共にする「現実」は、時に大きく異なることがあります。相手のちょっとした癖が気になったり、自分の譲れないこだわりが見えてきたり…。

マンスリーマンションでの「試し住み」は、そういった一緒に住んでみないとわからない「現実」を、リスクを最小限に抑えながら体験できる絶好の機会です。

もしあなたが、恋人との将来を真剣に考えているけれど、一歩踏み出すことに躊躇しているなら、マンスリーマンションでの「試し住み」を検討してみてはいかがでしょうか。きっと、二人の関係をより深く、そして確かなものにするための貴重な経験になるはずです。

思い切って「試し住み」をしてみたら、「やっぱりこの人とずっと一緒にいたい」と改めて感じられるかもしれません。マンスリーマンションは、そんな幸せな未来への第一歩を応援してくれるはずです。

マンスリーズでは複数名で入居、同棲でもOKな物件を多数掲載。大都市圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、京都、福岡)では、お試し同棲を検討しているお二人にピッタリなお部屋探しが簡単にできます

大都市圏以外の場合は、都道府県別のTOPページから物件を探したい駅または市区町村を選択して、「絞り込み検索条件を設定する」で「定員」を「2名から」にして、ぜひお気に入りの物件を探してみてください。

部屋の備品の追加などについては、各運営会社に問い合わせてみてください。

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  • この記事を書いた人

不動産Webコンサルタント 東口 悟郎

メディアマックスジャパン(株)の不動産営業担当。大阪の総合不動産会社でマンスリーマンション部門を立ち上げ、3年で運営室数200室を突破させた。システム開発から賃貸・売買仲介、社宅斡旋まで幅広い不動産経験を持つ。現在は主に不動産業務システムの導入コンサルティングと、ウィークリー・マンスリーマンションの集客サポートを担当している。

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