民泊とウィークリーマンションの3つの違いを徹底解説

民泊とウィークリー・マンスリーマンションは、どちらも短期間の宿泊施設として利用されることが多いですが、その違いは何でしょうか?この記事では、民泊とウィークリー・マンスリーマンションの大きな違いを3つに分けて解説します。この記事を読めば、貴方に合った施設がどちらなのかが分かりますよ。

法律上の違い

  • 民泊 ⇒住宅宿泊事業法に基づいて運営される宿泊施設
  • ウィークリーマンション ⇒借地借家法に基づいて運営される賃貸住宅

民泊とウィークリーマンションの契約内容や運営方法には、適用される法律の違いがあるので、契約内容にも大きな違いがあります。

民泊

入居者と事業者は利用契約になり、運営事業者は宿泊者名簿の作成、宿泊税などの義務が課せらる上、事前に行政機関への届け出が必要。

利用日数を泊数で算出

◎運営者が個人の所有物件の一部や区分所有物件を運用していることが多い。

ウィークリーマンション

◎定期借家契約を締結することになるので、契約書の作成・交付が必要
※2022年5月の法改正により、電子契約書も可能になりました。

◎賃貸管理会社や不動産会社などが事業として運営している場合がほとんど。

利用者層の違い

民泊とウィークリーマンションの違いの一つとして利用者層の違いがあげられます。

民泊

短期間の観光客や旅行客が利用するケースが多く、物件は観光地にあることが多いのが特徴。

◎家族やカップルの利用を想定しており、海外からの利用者に対応できるよう利用説明が多言語対応していたり、観光地の情報が提供されている事もある。

◎ホスト(運営者)の住居の一部や区分所有物件を利用していたり、備品や内装がかなりこだわりがあって特徴的な物件もある(ディズニーキャラクターの部屋など)。

◎オーナー(ホスト)によって物件やサービスに差があり、物件選びというよりホスト選びで利用の満足度に差が出る

ウィークリーマンション

◎出張や研修などビジネスでの利用者が圧倒的に多く、ホテルより少し長い期間の滞在で利用するケースが多い。
※2022年5月の法改正により電子契約も可能になりました。

◎物件は郊外よりもオフィス街周辺のエリアに集中している。

◎ビジネス利用が多いため、PC用デスクやWI-FI環境が充実しているが、備品や電化製品はシンプルなレンタル製品が使われている。

◎運営者と対面することなく契約、入居開始から退居、鍵返却までおこなえる。

最低宿泊日数と料金(賃料)の違い

民泊は1泊から利用できますが、ウィークリーマンションは最低宿泊日数が設定されている場合があります。このため、1泊~数泊程度の短期滞在の場合は民泊の方が適しています

民泊

1泊から利用可

1泊毎に利用料金が異なる

ウィークリーマンション

3日以上、7日以上等、最低宿泊日数が設定されている

利用期間の長さによって賃料が異なり、長期利用は割安に設定されている。

民泊は、例えば曜日等によって1泊毎に利用料金が異なりますが、ウィークリー・マンスリーマンションの場合は利用する期間によって賃料が異なり、長期の利用になると割安になるよう設定されています。

地域の条例などによって日数は変わりますが、ウィークリー・マンスリーマンションは7日以上や30日以上等、最低宿泊日数に縛りがあるため、数日程度の超短期では利用できない物件も多数あります。

また、民泊は利用後に利用者とホストがサイトでお互いを評価します。相互に牽制しあう関係にもなっていることで、利用者も節度のある利用を心がけ、ホストは良い評価を得ることで検索されやすくなるので、よりよいサービス・応対を心がけるようになるという仕組みがあります。

まとめ

民泊の特徴
  • 入居者と事業者は利用契約。
  • 家族やカップルの利用が多い。
  • 観光客や旅行客が利用するケースが多く、物件は観光地にあることが多い。
  • 物件選びというよりホスト選びで利用の満足度に差が出る。
  • 1泊から利用可で、1泊毎に利用料金が異なる。
ウィークリーマンションの特徴
  • 定期借家契約書の作成・交付が必要。
  • ビジネスでの利用が多い。
  • 郊外よりも都心のオフィス街周辺に物件が集中している。
  • PC用デスクやWI-FI環境が充実しているが、備品や電化製品はシンプルな物が多い。
  • 最低宿泊日数が設定されていて、長期になるほど割安。

それぞれの特徴を理解して、自分に合った宿泊施設を選ぶようにしましょう。

MAN3’S
  • この記事を書いた人

不動産Webコンサルタント 東口 悟郎

メディアマックスジャパン(株)の不動産営業担当。大阪の総合不動産会社でマンスリーマンション部門を立ち上げ、3年で運営室数200室を突破させた。システム開発から賃貸・売買仲介、社宅斡旋まで幅広い不動産経験を持つ。現在は主に不動産業務システムの導入コンサルティングと、ウィークリー・マンスリーマンションの集客サポートを担当している。

Copyright© MAN3'S , 2024 All Rights Reserved.