マンスリーマンションはカップルの同棲で利用できる?料金や注意点は?

家具・家電や、ちょっとした日用の消耗品が揃っていて、すぐに生活を始められるウィークリー・マンスリーマンションは、友達同士やカップルで利用できるお部屋もあります。

この記事では、ウィークリー・マンスリーマンションに2人で入居する時の料金や、利用時の注意点について解説します。2人で入居できる仮住まいや、恋人と同棲するお部屋をお探しの際は、ぜひご一読ください。

実は賃貸物件はカップルでの契約は難しい

彼氏や彼女と同棲するために、賃貸物件を契約するのは意外と難しいってご存じですか?

1Kや1Rなどの単身者用マンションの場合は2人での入居は禁止されていますし、2人入居可の部屋でも、家族以外の場合は「法人契約で入居者が従業員の場合」なら認めてもらえるくらいで、「付き合い始めたので同棲したいです」と言って不動産屋に行っても、物件を紹介してくれるケースはほぼないとお考え下さい。

物件の家主(オーナー)側からすると、契約が不安定になるので嫌われます。2人の関係性が良好な時は問題ないですが、こじれた時には家賃を支払っていた側が出ていって滞納状態や回収不能になることが想定されるからです。また痴話げんかなどが発生すれば近隣の入居者への迷惑にもなります。

認められるとしても、「結婚前の婚約者」という形でどちらかが連帯保証人になった上で、更に保証会社にも加入という厳しい条件になるのが一般的です。

ウィークリー・マンスリーマンションは同棲OKの物件が多い

「同棲OK」とは明確にうたっているわけではありませんが、ウィークリー・マンスリーマンションの場合、「入居可能人数」が2人以上になっている物件なら、契約者と入居者(利用者)の関係性で断られる事はありません

ウィークリー・マンスリーマンションの多くは契約期間分の利用料金が前払いなので、回収漏れがないということで貸す側は安心ですし、同じ期間を貸し出すなら、1人より2人入居の方が1人分の追加料金が発生して売り上げが増えるので、むしろ歓迎といったところでしょう。

ただし、申込書には入居者の正しい情報を記入する必要があります。ウソをついて入居するのは禁物です。

ウィークリー・マンスリーマンションはお試し同棲におすすめ

普通借家の賃貸物件と比較すると賃料は割高に見えてしまうかもしれませんが、敷金・礼金・仲介手数料等の初期費用数十万円が不要で、生活に必要な家具や家電が揃っているという借りやすさから、ウィークリー・マンスリーマンションを利用するカップルも増えてきました。

おすすめの理由はリスクの低さ

一般的な賃貸物件を契約して同棲するには、高額な初期費用の支払い、引っ越し、2人で使う家具・家電の購入等、多大な費用と時間を費やす必要があります。しかも、賃貸物件は通常2年契約なので、数か月の短期間で簡単に退去することはできません。

人の生活習慣や好みは千差万別なので、普段のデートだけでは分からない、一緒に住んでみないと分からないことって本当にたくさんあるものです。

いざ同棲を始めてみたものの、もし決定的に耐えられないことがあったら、同棲を解消して新たな生活環境を用意する必要がり、また多大な費用と時間がかかります。

その点、初期費用不要で家具・家電が揃っているウィークリー・マンスリーマンションなら、多少賃料は割高になるものの、引っ越しの手間が少なく、1か月~半年程度の短期間のお試し同棲も可能なので、低リスクでお互いの生活習慣や相性を確認できます。

お互いに問題がなさそうなら、契約期間終了後に賃貸物件などに引っ越して本格的な同棲を開始すればいいので、カップルのお試し同棲には特におすすめですよ。

期間延長はできないことが多いので注意

ほとんどの物件は契約時に入居期間が定められている「定期借家契約」で、期間内に退出するのが基本ですので、「もう少し同棲を延長したいな」と思っても、期間を延長できない場合があります

次の申し込みが入っておらず、運営会社が合意した場合だけ延長できるので、延長できるケースは非常に限定されます。そのため、予め「適度な期間」を2人で相談して契約するのが安全です。

期間延長については「ウィークリー・マンスリーマンションの契約は延長できる?」で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください。

2人で利用する時の費用計算方法は2パターンある

2人で利用する場合、料金はどうなるのか気になるところだと思います。これは運営会社によって差がありますが、大きく分けて2パターンあります。

  1. 日額賃料が加算される
  2. 日額光熱費が加算される

また、2人で利用する場合、事前に確認すべきことは賃料・光熱費以外では下記です。

  • 寝具の追加費用がいくらかかるか
  • リネンや消耗品類は2名分準備してもらえるか
  • 鍵は複数用意してもらえるか(有料なら金額も確認)

2人入居の費用計算例

具体例を出した方が分かりやすいので、日額賃料が加算されるパターンで2人入居、寝具追加で2週間(14日)利用する場合の費用計算例をご紹介します。

【初回】は初回のみ、【日額】は日額×滞在日数で計算し、1人ではなく2人で入居するので、1人分の賃料が加算されるのがポイントです。

【初回】 管理費 400円×14日=5,600円
【初回】 事務手数料 2,000円
【初回】 寝具追加 4,000円
【初回】 清掃費 11,000円
【日額】 賃料 4,400×14日=61,600円
【日額】 1人加算賃料 750円×14日=10,500円
【日額】 光熱費 700円×14日=9,800円
総合計 104,500円

 

上記はあくまで一例ですので、実際は物件の運営会社によって費用の項目や金額はバラバラです。ご希望の物件で実際にかかる費用については、各物件の運営会社にご確認ください。

2人で入居する際の注意点

一般的には単身用の賃貸マンションをマンスリー運営会社が借り上げて転貸していたり、所有・管理しているマンションを運用しているケースが多いので、騒音には十分注意してください。

2人で入居しているとシャワーやトイレも2倍使うので、比例して生活音は2倍しますし、二人で話しているとついつい大きな声になってしまうこともあるかと思います。

同棲で気分が盛り上がってしまうのはよく分かりますが、他の入居者のほとんどは単身者です。思わぬトラブルに発展する可能性もありますので、夜間や早朝などは特に気を付けて生活して下さい。

まとめ

  • ウィークリー・マンスリーマンションには同棲、2名入居OKの物件がある。
  • 料金は日額計算で賃料、もしくは光熱費が追加されるパターンが多い。
  • 部屋の鍵、寝具、リネン、消耗品類の数と追加費用を忘れずに確認する。
  • 利用の際は話し声や騒音にくれぐれも注意。

マンスリーズでは大都市圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、京都、福岡)では簡単に2人入居可のお部屋を探すことができます。ぜひ、ラブラブなお二人にピッタリなお部屋を探してみて下さい。

大都市圏以外では都道府県別のTOPページからご希望の市区町村又は駅を選択し、物件の絞り込み検索条件で「定員」を「2名から」にして検索すると、カップルで同棲できそうなお部屋が見つかりますよ。

MAN3’S
  • この記事を書いた人

不動産Webコンサルタント 東口 悟郎

メディアマックスジャパン(株)の不動産営業担当。大阪の総合不動産会社でマンスリーマンション部門を立ち上げ、3年で運営室数200室を突破させた。システム開発から賃貸・売買仲介、社宅斡旋まで幅広い不動産経験を持つ。現在は主に不動産業務システムの導入コンサルティングと、ウィークリー・マンスリーマンションの集客サポートを担当している。

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