リフォーム時の仮住まいでウィークリーマンションを使ってみた

この記事では、家のリフォーム・建て替えや引っ越し時の仮住まいを探している方に向けて、筆者が自宅のリフォーム期間中の仮住まいとして、実際にウィークリーマンションを使用した時の体験談をご紹介します。

この記事を読めば、家族の一時的な仮住まい先としてウィークリーマンションを探す際の注意点、持参すると便利な物、利用料を安くできるおすすめの時期が分かりますので、ぜひご一読ください。

仮住まいを探すことになった経緯

築22年の中古マンションで「内装もくたびれてきた感じだし、リフォームでもやりますか」ということで、約1年前にリビングと水回りのリフォームをやりました。

思い立ったらすぐにやりたいタイプの人間なので、すぐに家電量販店のリフォームコーナーに飛び込んでパパっと家のリフォームを発注しました。(そもそもこれが失敗のもとでした)

リフォーム中は家を出ないといけません。仮住まいの家はリフォーム業者が手配してくれるわけではないので、自分で探す必要があります

子供は小学1年生で学校にも行かせる必要があったのですが、校区内で探そうにも物件がなかったので、小学校の近くの物件を探すという選択は消すことになります。数少ないファミリー物件の中では比較できるほど物件は多くないというところが現実です。

夏休みや冬休み期間中であれば、学校の事は考える必要なかったのに・・・というのは反省点の一つです。

仮住まい先をウィークリーマンションにした理由

一番大きいのは経済的な理由です。ホテルで家族3人が泊まれてストレスのない広さを求めようとすると、いくら安くても1泊3万円くらいかかりますが、マンスリーマンションだと約半額くらいで済みます。

旅行や観光で1泊3万はアリかもしれませんが、リフォームの仮住まいでその出費はさすがに無理・・・。コスト面でウィークリーマンションということになりました。

一部のリフォームのみだったら住みながら工事するという事もできるんですが、大規模なリフォームの場合は皆さんどうされてるんでしょうね。業界の方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さい。

ファミリー向け物件は非常に少ない

今回、部屋を探すにあたって優先事項は家族3人で使える部屋であること(2DK、2LDK以上)と、学校まで車で30分以内の物件、の2点でした。

早速ポータルサイトで、検索条件項目の「間取り」で「2DK以上」にチェックを入れて物件を検索してみます。範囲を広げて探しても数件しかヒットしません。多少予想はしていましたが、これほど少ないとは・・・。

マンスリーマンションはそもそも、ビジネスで利用されることが多く、想定されているのは一人利用。ファミリー向け物件が少ないのは、1室あたりの借上げ賃料が高額なうえに、需要が大きくないので空室のリスクがあるからです。今後インバウンドの需要が高まると増える可能性もありますね。

物件数の少なさに愕然としながら、とりあえずヒットした物件の上から順に、空きがあるか電話で確認していきます。残念ながら工事の期間中(2週間)ずっと空室の部屋はなく、最初の1週間だけなら入れる部屋が1つだけありました。運よく調理器具や食器も揃っていて公園も近いいい物件でした。

後半の1週間は仕方なく1Kの部屋を2部屋(同じ棟で違う階)借り、家内と子供、私でそれぞれ使うことにしました。

日用品の運搬には折りたたみ式のコンテナボックスが便利


家から持っていくものは着替えや日用品なのですが、結構な荷物になります。部屋には食器や調理器具も揃っていたのですが、調味料や足りない調理器具などは持っていく必要があります。

服は旅行の時に使うキャリーケースに入れて運べばいいのですが、その他のゴチャゴチャした日用品を運ぶ時に重宝したのが、折りたたみができるコンテナボックスでした。

調味料や冷蔵庫の中の物、洗面所の廻りの物って一つずつ袋に入れるのは大変手間ですが、コンテナボックスだと倒れないように隙間だけ埋めておけば、ゴチャっと放り込んで車に積んで移動させてしまえばいいですし、運んだ先でも折り畳んでおけば小さくなって置場に困る事もないし、なかなか重宝しました。

1Kのキッチンでも家族3人分の料理はできた

前半1週間の2LDKの部屋では2700mmのシステムキッチンで3口ガスコンロだったので、普通に料理ができていました。さすがに1Kのミニキッチンでは無理で外食って事になるのかなと思っていたのですが、家族3人分の料理くらいだったら大丈夫でした。

ミニキッチンと呼ばれる1口IHで、まな板を置くスペースがなくて、すぐ横がシンク。幅が90cmくらいしかないタイプでした。まあ、凝った料理なんかは作っていないですが、1週間くらいなら全然平気。

小さいホットプレートを持っていっていたので、それも活躍しましたね。キッチンは切るだけの作業で使うだけなので。

2LDKと1K×2部屋の暮らしを比べると、1Kは意外と使いやすかった

若干料金は高くなってしまいましたが、1K×2部屋の方は使い勝手が良かったです。家内もこれには同意見でした。こんなにストレスがないなら、「最初からファミリー物件にこだわる必要なかったんじゃない?」とも思いました。

今回の我が家の場合、子供が110cmの小学一年生だったこともあって、24㎡の1Kに2人入っていてもそれほど苦痛ではなかったというのが感想です。

これが18㎡以下の1Kや1Rだとさすがにきつかったと思いますが、家内曰く「自宅のリビングに居るときも結局はそれくらいのスペースしか使ってないよね」という事でした。

たしかに、息子は宿題も食事もテレビも同じテーブル同じ椅子、家内もそのテーブルで仕事してるので、それがマンスリーマンションの洋室のローテーブルに代わっただけって感じだと思います。

それから、食事の時だけ集合という感じになるので、当然朝のトイレ渋滞がなくて、それもよかったかなと思います。一軒家のトイレ2カ所って便利ですよね。掃除は大変ですけど。

リフォームや引っ越しのおすすめの時期は〇月

結論から言うと、おススメの時期は5月~6月と、12月~1月です。理由は単純に、仮住まいとしてウィークリーマンションを使う場合、キャンペーンで利用料が安くなる時期だからです。ウィークリー・マンスリーマンションは、稼働率の高い時期と低い時期では一日あたりの賃料が大きく差が出ます。

稼働率が低くなりがちな5月~6月はキャンペーンで賃料を下げる物件が増えるので狙い目です。12月~1月も比較的安い時期になります、リフォームや引っ越しを考えている場合は、この時期がおススメです。

私のように勢いでやってしまわないで、事前にしっかり計画を立てて実行すれば、費用はもっと安く抑えらますよ。

逆に、おすすめできないのは2~3月です。この時期はウィークリー・マンスリーマンションの稼働率が最も高くなる、1年で最大の繁忙期にあたります。繁忙期は利用料が高くなるだけでなく、利用者が多いので空室を探すのはかなり大変です。

新年度が始まる4月に向けて引っ越しのピークになる2~3月は仮住まいを用意するのが難しいので、もし時期を調整できるようなら2~3月はリフォームや引っ越しは避けるのがおすすめです。

まとめ

  • 家族で仮住まいを検討する場合、ファミリー物件は少ないので複数の部屋を借りる方法も検討してみましょう。
  • リフォーム工事や引っ越しのタイミングは、利用料が安い仮住まい物件が増える5~6月、12~1月がおすすめ。
MAN3’S
  • この記事を書いた人

不動産Webコンサルタント 東口 悟郎

メディアマックスジャパン(株)の不動産営業担当。大阪の総合不動産会社でマンスリーマンション部門を立ち上げ、3年で運営室数200室を突破させた。システム開発から賃貸・売買仲介、社宅斡旋まで幅広い不動産経験を持つ。現在は主に不動産業務システムの導入コンサルティングと、ウィークリー・マンスリーマンションの集客サポートを担当している。

Copyright© MAN3'S , 2024 All Rights Reserved.