マンスリーマンション運営会社に聞いた【よくあるトラブルTOP3】

賃貸住宅でもマンスリーマンションでも、気持ちよく住みたいものですね。短期間の滞在に便利なマンスリーマンションですが、利用者が増える一方で物件の運営会社に寄せられるトラブルも少なくありません。

そこで今回は、マンスリーマンションを運営する会社に聞いた「よくあるトラブルTOP3」をご紹介します。ほんの少しの気づかいで避ける事ができるトラブルもあるはずです。参考にしてみて下さい。

第3位:契約内容の確認不足によるトラブル

「契約時にしっかりと内容を確認していれば防げたのに...」。こんな声を運営会社の方からはよく聞きます。例えば、解約手続きの期限や、延長時の条件、追加費用の詳細など、事前に確認していなかったことが原因で思わぬ費用が発生したり、「聞いた、聞いてない」と運営会社と言い争いになったりするケースも。

また、退去時に指定された時間を厳守することが求められ、遅れると追加費用が発生することもあります。さらに、鍵を紛失した場合にペナルティが課せられることがあるため、鍵の取り扱いについても注意が必要です。

マンスリーマンションでは、水道・電気・ガス料金、いわゆる光熱費が利用料に含まれている場合と、1人追加毎に日割りで加算されるなど、別途請求される場合があります。この確認不足が原因で、請求書を見て驚く入居者が少なくありません。

また、貸し出しされているポケットWi-Fiやマスターのオートロック解錠用のリモコンなど、返却義務がある物を持ち帰って、次の利用者に貸せないといった事が起きるなど、運営会社としても悩みの種になっているようです。

契約書を読むのは少し面倒かもしれませんが、後のトラブルを避けるためにも、しっかりと目を通すことが大切です。

要チェック
  • 期間の延長、短縮の手続き方法と料金
  • 退去時間や鍵の返却方法、返却品の確認

第2位:NHK料金や郵送物支払いのトラブル

NHKの受信料に関する確認も重要です。一部の物件では運営会社が一括して支払う場合もありますが、「NHKの受信料の徴収には応じないでください。」というだけの運営会社もあります。NHKの訪問員が来た場合どのように対応するべきかは、契約時に運営会社に改めて確認しておきましょう。

訪問員には「自分はマンスリーマンションの入居者として契約しており、テレビの設置者ではない」旨を伝え、運営会社の連絡先を教えましょう(本記事はNHK受信料の不払いを推奨するものではありません)。学生の方は、実家で受信料を支払っている場合は免除や割引もあるようです。

前の入居者の郵便物や宅配物を受け取るトラブルも頻発しているようです。前の入居者が定期便の解約を忘れていて、そのまま置き配されていたり、宅配ボックスに入っていて受け取りが完了した状態になっていたというケースもあるようです。

心当たりのない郵便物や宅配物があった場合は、運営会社と宅配業者に依頼者ではない事を報告して指示を仰ぎましょう。くれぐれも勝手に開封したりしないようにしてください。

ATTENTION

  1. 宛名の違う郵便物や宅配は受け取らない
  2. 受け取ってしまった場合は運営会社に連絡を。

第1位:騒音による苦情

賃貸住宅もマンスリーマンションも、結局のところ隣人トラブルがやはりTOPなのだそうです。その中でも最も多いトラブルが、騒音に関する苦情です。「隣の部屋の住人が深夜までテレビを大音量でつけている」「上の階の足音が響く」など、共同住宅ならではの問題が頻発しています。

特に、短期利用者は引っ越しが頻繁でコミュニケーションが不足しがち。そのため、トラブルの解決が難航することもあるそうです。賃貸と違って内見せずに部屋を決定するので、防音性能を確認する事が出来ません。入居して初めて、生活音が想像以上に伝わることに気づくといった事もある様ですね。

隣の音が気になるということはあなたの生活音も伝わっている可能性は非常に高いです。扉の開閉や夜間の洗濯は避けるなど工夫して、入居後は自らも配慮することで、快適な住環境を保って下さい

例えばこんな工夫でかなり騒音が軽減されます。

  • テレビの位置を変える
  • ラグやクッションパネルを生活スペースに置く。
  • 消音ゴム(100均の商品でも効果十分)

まとめ

よくあるトラブルを3つ紹介させていただきました。結局のところマンスリーマンションだからといって特別なトラブルがあるわけではなく、契約内容をしっかり確認することと、入居中は住民間のトラブルを避けるために配慮しながら生活する事が大事ということですね。

MAN3’S
  • この記事を書いた人

不動産Webコンサルタント 東口 悟郎

メディアマックスジャパン(株)の不動産営業担当。大阪の総合不動産会社でマンスリーマンション部門を立ち上げ、3年で運営室数200室を突破させた。システム開発から賃貸・売買仲介、社宅斡旋まで幅広い不動産経験を持つ。現在は主に不動産業務システムの導入コンサルティングと、ウィークリー・マンスリーマンションの集客サポートを担当している。

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